デートクラブは「デートをする相手を斡旋する」という風俗です。
恋愛を楽しみたいという男女が会員となって、クラブを通して紹介を受けます。
もしお互いが気に入れば、初回のデートをセッティングするとおうことになります。
そこから先は自由恋愛です。性風俗店なのかというと「そうではない」ということになります。
要するに「本当にこのシステムであれば、風俗営業法が定める性風俗特殊営業にも風俗営業にも該当しない」のです。
不特定多数に対して掲示板などを発信するのでもありませんから、インターネット異性紹介事業にもあたりません。
どれにも該当しないのであれば、風営法の傘には入らないのです。
強いて言うならば「結婚相談所」のシステムに近いでしょう。
そして「結婚相談所」も風俗ではありません。
「デートクラブ条例」がある地域では、それにしたがって届出が必要なばいもありますし、届けですらも必要ない可能性もあります。
しかしデートクラブのシステムであるかに見せかけて、実際は組織的な売春ということもあります。
「ソープランドの店舗なし」といった感じでしょうか。
過去に社会問題にもなった「夕ぐれ族」は、まさにこのシステムでした。
1年ほどで、社長は逮捕されることとなりました。
デートクラブは会員となるのに、年会費を支払います。
男性だけというのが多いようですが、男女ともに入会費が必要というものもあります。
店によって全く違いますが、おおよぞ3万円か10万円程度です。
デートのセッティング料は1万5千円から5万円。
その店の会員となっている女性のスペックによって変わってくるでしょう。
女性は入会金がいらない場合でも、面接などがある店も見られます。
会員としてふさわしいかということになります。店によってその基準が違い、男性が支払う入会金やセッティング料も変わります。
それが男性会員のステータスを振り分けるものとなるでしょう。
「セッテングされればデートをし、お互いが気に入れば今後のことを話し合うことになるようです。その時に体の相性を確かめることもあるでしょう。」
このシステムを建前とすれば、高級娼婦を紹介する店ということも可能になります。
実のところは男女がお互いに「そのツモリ」もあるかもしれません。
「援助出来る立場の男性」と「援助されたい女性」かもしれませんよね。
ただし全く店がその「仲介である」ところから逸脱せず、全く介入していないのであれば、「デートクラブ」として「違法とはいえない形」で存在できるのです。